福島事故に至る原子力開発史 – 2015/2/6
原子力技術史研究会
中央大学出版部
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内容紹介
福島原発事故に至る日本の原子力の歴史を、多彩な執筆陣の視点でトータルに描いた一冊。福島原発のシビアアクシデントはなぜ起こったのか、日本の原子力政策にどんな問題があったのか、日本に導入された最初の発電炉はなぜ英国製だったのか、どうして日本の自主技術は育たなかったのか、日米原子力協定を今後どうすべきか、原子力船「むつ」はどうなったか、核持ち込みと原発はどのように関係していたか、原発技術の国産標準化はいかに進められたか――など、日本の原子力に関わってきた各界の専門家が、それぞれの立場から問題を解明。今後の原子力の行く末を考える視座を提供する。
第1章 福島事故と原子力開発史
第2章 原子力三原則vs日米原子力協定―福島原発と1968年協定
第3章 イギリスからのコールダーホール型商用炉導入
第4章 日本原子力研究所における動力試験炉(JPDR)建設と研究者への弾圧
第5章 軽水炉の導入と動燃団体制―放棄された自主開発方針
第6章 日米原子力協定(1988年)の成立過程と今後の課題
第7章 こなかった「原子力商船時代」
第8章 核持ち込み問題と原発導入
第9章 格納容器から見た原発の技術史
第10章 結びに代えて―チェルノブィリ原発事故を緒に原子力技術史を考える
第11章 原子力開発関連年表
資 料 原子力草創期関係者からの「聞き書き」
山崎正勝 (やまざき まさかつ)東京工業大学名誉教授
舘野 淳 (たての じゅん)核・エネルギー問題情報センター(NERIC)事務局長
奥田謙造 (おくだ けんぞう)独立の研究者
遠藤哲也 (えんどう てつや)日本国際問題研究所特別研究員
倉澤治雄 (くらさわ はるお)科学ジャーナリスト、元日本テレビ解説主幹
太田昌克 (おおた まさかつ)共同通信編集委員
後藤政志 (ごとう まさし)NPO法人APAST理事長
市川 浩 (いちかわ ひろし)広島大学大学院総合科学研究科教授
栗原岳史 (くりはら たけし)東京工業大学特別研究員
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